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仙台市政だより 2018年1月号

防災環境都市・仙台 阪神・淡路大震災から 23 年―震災の記憶と教訓を継承する

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宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

平成7年1月17日午前5時46分に発生した阪神・淡路大震災は、多くの方々の命を奪い、甚大な被害をもたらしました。
震災から23年を迎える神戸市の今について、神戸市危機管理室震災教訓・発信担当アドバイザーの石堂叶(かなう)さんに話を伺いました。
明け方の神戸市を襲った、経験したことのない大きな揺れ。20秒程の揺れが、人々の日常を、街の様子を一変させました。
「ベッドから突き上げられるような振動と音でたたき起こされた後、強烈な横揺れに襲われました。出勤途中、眼下に広がる炎と煙に包まれた街の光景を前に、胸の内からこみ上げてくるものがありました」と石堂さん。崩壊寸前のビル、壊れた高速道路の橋桁、充満するガスの臭い。そうした情景は今でも脳裏に焼き付いているそうです。
神戸市では、震災の記憶と経験を伝えるため、防災展示室の整備、震災の語り部の全国への派遣、小学校からの体系的な防災教育など、さまざまな取り組みを行ってきました。
「市民の防災意識は、震災を契機に大きく変化し、食料の備蓄や家具の転倒防止などに取り組む家庭が確実に増えています」震災時の経験があって、市民に防災への心構えが根付いていると石堂さんは話します。
一方で、震災から20年以上が経過し、震災を知らない世代が増える中で、防災意識が薄れていくことが懸念されるそうです。「今後は、若い世代に震災の教訓を伝え、災害を想定した備えを行う市民を一人でも増やしていくことが重要。防災の啓発には継続性と、誰もが気軽に参加できる工夫が必要です」
神戸市の貴重な教訓は、公共施設の耐震化など、全国の防災対策に生かされています。
また、東日本大震災の際には、神戸市職員の方々が復旧・復興支援に駆け付けてくれました。石堂さんは、「阪神・淡路大震災時のお礼と、震災を経験し乗り越えた都市の使命として支援に携わっています。神戸市の防災の取り組みが全国の先例になればと願っています」と語ってくれました。

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