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仙台市政だより 2019年5月号

古今東西ぐん(郡)ぐん(郡)行きます! 第14回 多世代交流複合施設「アンダンチ」編

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宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

郡市長がさまざまな現場を訪問し 市民の皆さまの活動の様子などをお伝えします

昨年7月に若林区なないろの里に開所した多世代交流複合施設「アンダンチ」にお邪魔して、新しい福祉の形にチャレンジする皆さんに、お話を伺いました。

■施設を一つの街として
「アンダンチ」は、高齢者住宅と介護施設を中心に、保育園、レストラン、障害者就労支援施設など、多様な機能を備えた複合型施設。防災集団移転先の一つであり新旧の住民が共に新たなまちづくりを進めるこの地域で、アンダンチは、高齢者、障害者、子どもなど多様な人々が利用し、住民が交流する場にもなっています。福祉の枠や世代を超えた地域共生型のまちづくりを行う企画が評価され、仙台市の「ビジネスグランプリ2018」大賞も受賞されており、開所したらぜひ訪れたいと思っていました。仙台弁で「あなたの家」を意味する「アンダンチ」では、子どもたちのはしゃぐ声が響き渡り、入居する高齢者が共有スペースの暖炉を囲んでおしゃべりするなど、地域交流の新しい形を見た思いです。

■仙台から新しい福祉を
地域への福祉施設の開放は、全国的にも例がない先進的な取り組み。「住民が気軽に交流できる場を作ることが新たな地域のコミュニティー形成に重要だと思い、イベントを企画したり、スペースの貸し出しを行ったりしています」と、アンダンチを運営する福井大輔さん。この日同席してくださった金沢和樹さんは、福祉事業の若手経営者で組織する「NPO法人まちあす」で福井さんと共に副代表を務め、保育士の子連れ出勤を認める保育園を運営するなど、新しい発想をどんどん取り入れているそう。「昔からの福祉の良いところは残しつつ、今の時代に合ったやり方を取り入れていくことが必要」との言葉に、仙台から福祉を変えようとの熱意が感じられてとても頼もしいです。 
玄米を使用した和食レストラン「いろは」店長の岩間学さんは、「社会との関わりが希薄になりがちな高齢者や障害者が、地域とつながるというコンセプトに共感しました」と出店の理由を話されます。地元食材の活用や食に関する講座の開催など、地域と積極的に関わる取り組みを紹介してくれました。「介護を続ける方の苦労や認知症への不安など、地域の人が気軽に悩みを話し合える場ができればと考えていたところ、福井さんが快く場所を提供してくれました」と、大和蒲町地域包括支援センターの村澤美代子さん。「助け合い、支え合える地域づくりを広げていきたい」と語ってくださいました。福井さんは、「アンダンチは、子どもたちと高齢者などが自然に触れ合い、多世代がつながる場にもなります。これからも地域に何が必要か考え続けたい」と力強く話してくださいました。

■多世代が交流する街に
少子高齢化や地域のつながりの希薄化が言われて久しいですが、これらの課題に向き合い、若い方々のネットワークや新しい発想、他業種との協業などにより解決を目指すまちづくりに、私も期待でいっぱいです。こうした取り組みが他の地域にも広がっていくよう、応援していきます!

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