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仙台市政だより 2020年1月号

政令指定都 市・区制移行30周年 つなぐ。仙台

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宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

■今月のテーマ「地域支え合い」
政令指定都市・区制移行30周年に当たり、さまざまなテーマに沿って、これまでを振り返り、これからを展望していきます。

◆これまで 地域支え合いの取り組み
本市の町内会加入率は約8割と他の政令指定都市に比べて高く、防犯や美化活動、地域のイベントなど、さまざまな場面で住民の力が発揮されてきました。しかし人口減少や少子高齢化が進む中、活動の担い手が不足するとともに、地域の課題も多様化、複雑化しています。
平成18年以降、中学校区を基本に地域包括支援センターの整備を推進。関係機関が連携しながら、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、地域が一体となり支え合う地域包括ケアシステムの構築を進めてきました。平成29年には、地域で異なる課題の解決に向けて、各区役所・総合支所においてふるさと底力向上プロジェクトを開始。町内会等の地域団体と協働して取り組みを進めています。平成30年に始めた地域交通スタート支援事業では、地域住民が主体となって交通手段を確保する取り組みを支援。また、地域で高齢者世帯の日常生活を支援する団体に補助金を支給する「住民主体による訪問型地域支え合い活動促進事業」などを進め、地域における多様な支え合い活動の充実を図っています。
町内会や地域包括支援センター、学校など多様な主体が一緒になって地域づくりに関わり、誰もが安全に安心して暮らせる地域社会を目指します。

◆インタビュー  「お互いさま」の心を大切にみんなで支え合えるまちへ
仙台市内に52カ所設けられている地域包括支援センターは、高齢者支援の窓口。各センターに生活支援コーディネーター・認知症地域支援推進員が配置され、高齢者の暮らしや地域活動をサポートしています。その一つである小松島地域包括支援センターは、幸町中学校と鶴谷中学校の一部区域を担当。地域の諸団体や住民も交えながら、地域づくりに向けた話し合いを重ねています。
小松島地域の課題としてまず挙げられたのが、近所付き合いやコミュニケーションの減少。もっと気軽に相談できる機会や身近なことを語り合える場が欲しいということで、平成28年から毎月1回小松島コミュニティ・センターで、「談話室コミセン」を開催しています。
また次の課題として見えてきたのが、孤立や孤独死の防止。周りの人との交流が増えるきっかけになればと、今年、町内行事や福祉活動などをお知らせする情報誌を地域の諸団体と共に作成・配布しました。今後は防災などに関する情報発信も必要ではないかと、意見交換を進めているところです。
このほかにも、福祉教育の一環で認知症について分かりやすく学んでもらえるよう、小・中学校で出前教室を行う「わいわいハッピー劇団」や、ボランティアグループ「幸町南きずな会」など、地域の方々と一緒にたくさんの取り組みを作り上げています。これらを通じて学んだのが、活動の継続がとても重要だということ。組織を立ち上げて終わりではなく、時間をかけて続けていくことで、地域が育っていくのだと思います。
福祉というと暗いイメージを持たれがちですが、実際に地域活動に参加している方からは「楽しいから続けたい」という声が多いです。「人との関わりが増えて、人生が豊かになった」、「地域が元気になっていくのがうれしい」。そんな言葉をいただくことも増え、お互いさまの精神や支え合いの広がりを感じています。

小松島地域包括支援センター所長
岩井直子さん
プロフィール/生活支援コーディネーター、認知症地域支援推進員。介護・福祉分野を中心に、高齢者の生活相談や暮らしのサポート、地域活動の推進などに携わっている

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